作文過去問のポイントがしっかりわかる本|都立中・全国公立中高一貫校: 基本テーマ編 (ねりまくまBOOKS)

はじめに

『正しい作文対策』って何?

受験生、受験生の保護者のあなた。『正しい作文対策』をイメージできていますか?

『正しい作文』じゃないですよ、『正しい作文対策』です。

何をすれば、どうなれば、作文力は伸びるのか。それをしっかり意識できているでしょうか。

自信がある方は、ぜひ、その『正しい作文対策』について、作文を書いてみて頂きたいと思います。

実は、理解している人は少ない

いまいち思いつかなかった方、それが普通です。

実は、塾の先生だって、それをきちんと理解している人は多くありません。

それもそのはず。

作文の書き方なんて、小学校でも、中学校でも、高校でも、大学でも、きちんとは習わないのですよ。

え、学校や塾で、作文を書かされているって?

でも、きちんと教われていないからこそ、『正しい作文対策』がイメージできていないんですよね。

先生は、『極めた人』ではない

先生が、理論や指導法を完璧に理解して教えていると思っている方。

そんなことはありませんよ。英語の先生だって、受験勉強レベルの実力しかない、理論の怪しい先生はたくさんいるのです。

むしろ、『極めた人』であったとしたら、学校の先生ではなく、研究者とか、そういう方向の人材になっているはずです。

 

 

正しい作文対策とは?
~成長のために、課題をもって取り組めているか

作文対策。何をどう進めるのが効果的なのか分からず、結局、以下のような対策になってしまっている方、多いんじゃないでしょうか。

過去問をとにかくたくさん解く

過去問を前から順番に作文していく

指摘されたところを(ちょちょっと)書き直す

書き直しは大変だから1~2回程度

確かに、このような対策で、作文問題に慣れることは可能です。

でも、残念ながら、実力はそんなにアップしません!

どんなことでも、課題を持って、「これをできるようになろう!」と思って取り組まなければ、成長などしないのです。

例を挙げてみます。

まずは、サッカー。小学生でも、中学生でも、高校生でも。毎日遊びでサッカーをしている人はいます。

しかし、どんなに長い時間”遊び”でサッカーをしても、部活で通用するぐらい上手になることはありません。

「今日は、こういうプレイをしてみよう」

「今日はこれをできるようになって帰ろう」

こういう意識がなければ、プレイに慣れることはあっても、上達することはありません。大切なことは、何をできるようになりたいのかを意識して、きちんと”練習”することなのです

次に、楽器。中学受験をする方のうち、かなり多くが、何らかの習い事をしていて、特に多いのが、楽器です。楽器は、普段の練習レベルは、人によって異なります。

しかし、発表会に出ようと思ったら、話は変わります。

「間違えたくない」

「ミスをしたくない」

そう思ったら、きちんと1小節ずつ、何度も何度も練習しますよね。どうしてもミスしてしまうところを見つけて、「絶対に間違えない」と思えるまで、練習するはずです。

作文はもちろん、勉強は全部、同じです。

「本番で間違いたくない」と思ったら、ミスしなくなるまで、何度も何度も訓練するのです。

最後に、料理。毎日料理をしている保護者の方に、ちょっとおうかがいいしたいです。

毎日料理をしていて、『実力アップ』を実感できますか?

”できることをやっているだけ”

これが現実なんじゃないでしょうか。「実力アップを実感する」機会なんて、そうそうないんじゃないでしょうか。

このように書いている私も、家では料理担当で、毎日食事を作っていますが、できることをやっているだけです。

意識して練習するわけでもないので、たまねぎのみじんぎりや、卵焼きづくりは苦手です。苦手のままでも問題ありませんから、克服する意欲は高くありません。

もちろん、新しいメニューなどに挑戦して、レパートリーが増えたりするケースはあると思います。それはもはや、課題を持って取り組んでいますよね。

そういうことです。

何をするにしても、なんとなく『続ける』だけでは、実力はアップしないのです。

大切なことは、『改善を意識して課題に取り組むこと』です。作文対策も、毎日作文を書いて、添削された通りに書き直すのではなく、1つ1つの作文に、課題をもって取り組みましょう。

本書では、「どういうことに気を付けてこの問題に取り組むか」「この問題から何を学ぶか」について、丁寧に書いていきたいと思います。