都立中受検|作文対策

◆国が認定した教育事業となりました

平成31年7月31日(水)、弊社が企画した作文・小論文のDVD教材を作成するプロジェクトが、国の事業に認定されました。今後の活動にも、ぜひご注目くださいませ。<参考ページ

『正解』を意識しないで勉強しても成長しません

多くの受験生・保護者が、「作文(小論文)の成長を実感できない」と話します。その原因は、『正解』を意識しないまま、作文対策をしてしまう人が多いからです。

算数でも何でも、『正解』が集められた『解答集』があります。たくさん演習して、自力で『正解』が出せるようになるから、成長を実感できるのです。

しかし、作文では、『解答集』がありません。大半の人は、『解説を読む』『誤字・脱字や表現を直す』といった復習しかできていません。だから、成長が実感できないのです。

それでは、どう勉強したらいいのか?答えは簡単です。『正解』をきちんと意識して勉強すればよいのです。

作文における『正解』は、何を主張したいかによって変化します

作文にも『正解』はあります。「何を説明したいか」によって、書くべき内容が変わってくるので、『解答集』が作れないだけなのです。

以下が全て、完璧にできている作文は、『正解』です。

  • 適切に理解・分析できている
  • 主張が適切である
  • 適切に説得できている
  • 表現が適切である

なお、作文・小論文でよくある、せっかく良い文章が書けているのに、『正解』ではない答案をご紹介します。

A案とB案のどちらを選びますか?

このような問題では、純粋に「どちらを選ぶか」が求められています。「どちらも選ばない」「新案を生み出す」ことは求められていないのです。

しかし、「A案とB案の良いところを合わせた案が良い」というような答案は少なくありません。

これでは、問いに答えたことにはならないので、どんなに良い文章を書いていても、『不正解』と言わざるを得ないのです。

作文は、理解・分析があいまいなまま書き始めれば、もちろん良い作文にはなりません。また、説得が雑なら評価は低くなります。表現が適切でないなら、説得力が損なわれます。全部揃って、やっと『正解』なのです。

効率よく作文対策をするために、まずは要約を得意にしましょう

作文をする上では、『要約』ができなければ話になりません。

  • 著者の意見をしっかりまとめる
  • 自分の作文をしっかり判断する

このどちらも、正しい要約をする能力がなければ、適切に行えません。

要約訓練をするなら、まずは段落ごとに。各段落を30文字程度でまとめましょう。意外と難しいはずです。余分な要素、足りない要素がなくなるまで、丁寧に取り組みます。

なお、30文字にこだわる必要はありません。長い固有名詞があれば、どうしても長くなってしまいます。また、主張がシンプルで、非常に短い場合もあります。30文字は、あくまで目安です。

口頭確認と文章化のバランスを取る

段落ごとの要約と違って、課題文を読んで、要約をしっかり書くのは、なかなかに時間がかかります。そこで、要約の確認、課題文の理解の確認は、基本的には口頭確認で済ませても構いません。

ただし、要約の文章を作成することは、『正しく主張・説得された作文』の型を理解するのに役立ちます。そしてまた、初めてのテーマなどについては、知識の整理の役にも立ちます。

ですから、時々は、課題文全体を要約する訓練にも取り組みましょう。

作文を書く前に、答案構成でテーマの理解を深めましょう

作文を書くと疲れます。満足もします。そのため、作文を書くと、その後の勉強が雑になってしまう子は少なくありません。

しかし、それでは当然、実力アップが望めません。作文対策としても非効率的ですし、その他の科目の勉強にもよくありません。

そこで『答案構成』で対策するのがお勧めです。『答案構成』なら、一晩に何題も取り組むことができ、類題の理解も深まります。

答案構成とは?

答案構成とは、「どういう構成で作文するのか」についてのメモです。『作文』だけでなく、『小論文』や、『司法試験』でも使われる対策方法です。

  • 主張・根拠
  • 証明(=体験)
  • まとめ

これらを簡単に、それぞれ30文字程度でまとめます。そして、それらが論理的につながっているか、おかしい論理がないか確認します。

なお、答案構成がしっかり作れていれば、作文化は難しくはありません。だからこそ、答案構成の訓練が最高なのです。

答案構成では複数案を検討し、体験を考える前にまとめを考えましょう

テーマの理解が深まり、課題文をしっかり理解・分析できるようになったら、ついに作文を書いてみましょう。

作文なんて、ここまできて、初めて書いてみれば良いのです。といっても、正しく取り組めば、そんなに時間のかかることでもありませんが。

答案構成では複数案を考える

主張は、複数検討するようにしましょう。思いついたことにすぐ飛びつくのはよくありません。本番でそれをやって、後から「この流れでは上手くいかない!」と気付いても、手遅れになる場合が多いです。普段から、複数案を出して、一番いいものを選ぶ訓練をしておく必要があります。

体験の前にまとめを考える

体験を先に考える人が多いと思います。しかし、まとめを先に考える方が良いです。

まとめで書くことは、「主張・体験を通して何を学んだか」「自分のBefore/After」について記述します。

実際に体験から先に考えてみると、Before/Afterがいまいち分かりづらい内容になることが少なくありません。そのため、体験を考え、まとめを考え、そしてまた体験を調整するというような流れになりがちです。

まとめ・Before/Afterを先に考えれば、そんな無駄が発生しません。「こういうまとめを書きたいから、こういう体験にしよう」というように、シンプルに考えることができるのです。

「なんとなく分かった」レベルの対策にならないように気を付けます

テーマ学習には、課題文を見るだけで、だいたいどういうことが問題になりそうか、想像がつくぐらいまで取り組む

多くの人が、「参考書/問題首を前から順番に取り組む」というような対策をしています。

とりあえず作文を書きます。そして、用意されていた単元の作文が書き終わったら、次の単元に進みます。そういう対策をしている人が大半です。

しかし、よくよく考えてみてほしいのです。

たいていの参考書/問題集では、1テーマにせいぜい数問しか用意されていません。果たして、数問解いたぐらいで、その単元が得意になるのでしょうか。

大事なことは、どんな単元だって、「できるようになるまで取り組む」ことが大切です。算数の問題集を、一通り解いて、まだ全然理解できていないのに、次の単元に進むなんてこと、しませんよね?

そこで、『全国公立中高一貫校』の過去問集を、数年分用意しましょう。そして、1個の課題に取り組んだら、類題に何個も取り組むのです。

そして、「そのテーマのことなら何でもしゃべれる」というぐらいになったら、次の単元に進みましょう。

完璧な作文になるまで、何度でも加筆・修正する

多くの受検生が、『だいたいOKな作文』になったところで、復習を終えてしまいます。

しかし、それでは伸びません!『完璧な作文』になるまで、何度でも加筆・修正しましょう。『完璧な作文』になるまで直さないのは、算数で言えば、丸付けだけして、計算間違いだけ直して、次の問題に進むようなものです。

きちんと1文節1文節、無駄な要素・表現がないか確認しましょう。もちろん、足りない要素・表現があれば、それは書き足します。そこまでやって、初めて正しい作文対策です。