都立中作文過去問分析

出題内容
  • 本を読むときに心がけたいことについて。(2019年/400~460字)
  • あなたは、これから学校生活や日常生活の中で、何を大事にし、どのように行動していこうと思いますか。(2018年/400~460字)
  • 文章1文章2それぞれの「自由」についての考え方を共通する内容をまとめた上で、それについてのあなたの考えを(中略)書きなさい。(2017年/400~460字)
  • あなたにとって「読書が与えてくれるもの」とは何ですか。(2016年/400~460字)
  • 人が何かを伝えあうときには、どのようなことが重要だと思いますか。(2015年/400~460字)
対策のポイント
  • 2つの課題文を、早く正確に理解し、その理解した内容を作文に反映する必要があります。
  • 2つの課題文の、相違点を重視すべきなのか、共通点を重視すべきなのかを、的確に判断できなければなりません。
  • 要点を外してしまうと、おかしい作文になる可能性が高くなりますから、読解スピードと要約力が重要です。
  • 作文で書かなければならないことは、「今後どうするか」ですから、対策は比較的容易です。

東京都立桜修館中

出題内容
  • この二つの文章を読んで、あなたはどのようなことを考えましたか。(2019年/400~500字)
    • 文章A わかろうと焦ったり、意味を考えめぐらしたりなどしても、味は出てくるものではない。だから、早く飲み込もうとせずに、ゆっくりと舌の上で転がしていればよいのである。そのうちに、おのずから湧然として味がわかってくる。(和辻哲郎「露伴先生の思い出」)
    • 文章B 大事なことは、困難な問題に直面したときに、すぐに結論を出さないで、問題が自分の中で立体的に見えてくるまでいわば潜水しつづけるということなのだ。それが、知性に肺活量をつけるということだ。(鷲田清一「わかりやすいはわかりにくい?―臨床哲学講座」)
  • 二つの文章に共通する物事のとらえ方・考え方はどのようなものだとあなたは考えますか。そして、その物事のとらえ方・考え方について、あなたはどのようなことを考えましたか。(2018年/400~500字)
    • 文章A 水を飲んで楽む者あり。錦を衣て憂ふるものあり。
    • 文章B 出る月を待つべし。散る花を追ふこと勿れ。
  • あなたはこの書物の著者は、この文章を通して、どのようなことを言いたかったのだと考えますか。また、あなたは「著者の言いたかったこと」について、どのように考えますか。(2017年/500~600字)
    • 課題文 よき細工は、少し鈍き刀を使ふといふ。妙観が刀は、いたくたたず。
    • 口語訳 名工(優れた工芸技術を持つ人)は少し切れ味の悪い小刀を使うという。奈良時代の名工の妙観の小刀はたいして切れない。
  • 次の資料(ヤジロベーのイラスト)を見て、あなたが考えたことを分かりやすく書きましょう。(2016年/500~600字)
  • 右の詩を読んで、あなたが考えたことを分かりやすく書きましょう。(2015年/500~600字)
対策のポイント
  • ここ数年は、文章について考えたことを書く形式になっており、課題のメッセージ自体はつかみやすくなりました。
  • かつては、木材の写真を見ただけで、考えたことを作文させられるような難問もありました(2014年)。
  • 「妥協」と「決断」のバランスを考えさせるような課題文が多いです。
  • 自分の将来の決断を上手にイメージしながら、作文する訓練をしましょう。

東京都立立川国際中

出題内容
  • 「人間がロボットに近い存在になる」ということは何を失うことだと本文から読み取れますか。また、そのことについて、あなたはどう思いますか。(2019年/460~500字)
  • 「本来のやさしさ」とは、どのようにすることだと筆者は述べていますか。また、その考えについてあなたはどう思いますか。(2018年/460~500字)
  • 筆者は、私たちが「自然に無理解になってきているようです」と述べていますが、本文を通して筆者は自然を理解するとはどのようなことが分かることだと考えていますか。また、この筆者の考えについてあなたはどう思いますか。(2017年/420~460字)
  • 「質問すること」が生み出すことは何だと筆者は言っているか。その筆者の考えをふまえて、「質問すること」に対するあなたの考えを(中略)書きなさい。(2016年/460~500字)
  •  「読書のたのしみとは、ほかでもない、この「どのように」を味わうことにあるのだから。」の「どのように」を分かりやすく説明した上で、自分の読書体験をふまえ、「読書のたのしみ」とはどのようなものか、あなたの考えを(中略)書きなさい。(2015年/360~400字)
対策のポイント
  • 「ロボットに近い存在」「本来のやさしさ」といった、著者独自の表現を、課題文からしっかり理解する必要があります。
  • 具体例を考えさせられるなど、自分なりの考えの前に、まずは著者の考えをしっかり理解しているかどうかについて問われる作文が中心となっています。
  • 自分の考えを自由に作文することが難しい作文ですから、要素を過不足なく正確に要約する訓練をすることが対策のポイントです。

東京都立白鷗高等学校附属中

出題内容
  • 資料Bの信頼性の欠落の例を一つあげ、なぜ信頼性が欠落してしまうのかその理由を説明しなさい。その上で、その信頼性を高めるにはどうしたらよいか(中略)書きなさい。(2019年/400~450字)
  • 私たちが行きている社会の中で、資料Bの「思考停止」してしまっている例を一つあげ、それを変えた要請を大切にしていくためにはどうしたらよいか、資料A、資料Bの内容を踏まえてあなたの考えを(中略)書きなさい。(2018年/400~450字)
    • 資料A 本川達夫「生物多様性」
    • 資料B 養老孟司「『自分』の壁」
  • あなたは将来、海外から日本に来た方にどのようにして「おもてなし」をしようと思いますか。(2017年/400~450字)
  • あなたの身近にある道具について、資料A・資料Bをふまえ(中略)書きなさい。(2016年/400~450字)
    • 資料A 原研哉「デザインのデザイン」
    • 資料B 後藤武 他「デザインの生態学」
  • あなたの将来の目標について。(2015年/400~500字)
    • 資料A 福井謙一「学問の創造」
    • 資料B 羽生善治「大局観」
対策のポイント
  • 課題文の内容は、小学生にも楽しく読みやすいテーマが選ばれています。
  • とはいっても、テーマの範囲は広いため、様々なテーマに慣れておく必要があります。
  • 課題文を2つ読んだ上で、著者の意見の整理を求められるので、処理スピードの訓練は重要です。
  • 作文で書くべき内容は、将来の自分にかかわるものが多く、対策しやすいです。

東京都立三鷹中

出題内容
  • 2019年/180~200字×2問
    • (著作者の)思いや生き方について、あなたはどう考えますか。
    • 練習を続けるのが難しいとき、あなたはどのように考え、行動しますか。
  • 2018年/180~200字×2問
    • 霜王様の言葉から北風はどのようなことを学びましたか。
    • 「名前が変われば、意識が変わる。常識が変わる。」とありますが、このことから著者はどのようなことを伝えたいと考えていますか。
  • 2017年/180~200字×2問
    • 「変わる」とは、この場面ではどのようなことを意味していますか。
    • 筆者の言うような、「外国の真似をすればいい、と謝った観念にしばられ」ない考えをもつためには、あなたはどうすればよいと思いますか。
  • 2016年/180~200字×2問
    • 「私たちの目の高さは、蟻にとっては大空なんです」という言葉を通じて筆者が言いたいことを、あなたの体験を交えて(中略)説明しなさい。
    • あなたの小学校時代について比喩を用いて(中略)表しなさい
  • 2015年/180~200字×2問
    • あなたにとって「出会い」とは何かを(中略)書きなさい。
    • 川の汚染以外で、あなたが学校で学んだ環境問題を挙げ、それについてあなたの考えを学校生活の中での体験を交えて(中略)書きなさい。
対策のポイント
  • 都立中の中で、唯一、物語文を中心に出題する学校です。
  • 全国でも珍しい出題形式である上に、読む量も多いので、対策は比較的大変です。
  • 主人公/著者の心情考え方について書かせせたり、その考えを通じて自分の考えたことを書かせたりと、出題形式は多様です。
  • 作文は、180~200字なので、コンパクトに、無駄なく書く訓練をしなければなりません。